2026年1月12日 10:51更新

歯みがきでインフルエンザの発症リスクが “約10分の1” に

さいたま市緑区東浦和の大谷歯科クリニックです。

日本歯科医師会お口のなんでも相談よりみなさまの健康に関する記事がありましたので、

ご紹介させていただきます。

口腔ケアでインフルエンザ発症リスクを大きく低減できます

近年、口腔衛生管理がインフルエンザなどの感染症予防に有効であることが、複数の医学研究により明らかになっています。
歯科医院での専門的な口腔ケアと日常の歯みがきを継続することで、インフルエンザの発症リスクが大きく低下することが報告されています。


研究によって示された予防効果

高齢者を対象とした臨床研究において、口腔衛生管理を実施した群では、インフルエンザの発症率が約10分の1に低下しました。

対象者数 インフルエンザ発症
口腔ケア未実施群 92名 9名(9.8%)
口腔ケア実施群 98名 1名(1.0%)

(Abe S. et al. Arch. Gerontol. Geriatr., 2006)

この結果は、口腔ケアが感染症予防に重要な役割を果たすことを示しています。


口腔内細菌とインフルエンザ感染の関係

口腔内には多数の細菌が存在しており、その一部はインフルエンザウイルスの感染や増殖を助ける酵素を産生することが知られています。

これらの細菌が多い状態では、
・ウイルスがのどや気道に侵入しやすくなる
・体内で増殖しやすくなる

ことが示されています。

一方、歯みがき・舌清掃・歯科医院での専門的清掃により細菌量を減少させることで、
ウイルスが感染しにくい口腔環境を維持できると考えられています。

(Kamio N. et al. Cell Mol. Life Sci., 2015 / J. Biol. Chem., 2025)


推奨する感染予防のための口腔ケア

インフルエンザ予防の観点から、以下の習慣を推奨しています。

  • 1日3回の適切な歯みがき

  • 舌の清掃(舌ブラシまたは軟らかい歯ブラシ)

  • うがいによる口腔内の洗浄

  • 歯科医院での定期的な専門的口腔ケア(PMTC、歯石除去など)


口腔ケアは全身の健康を守ります

口腔衛生管理は、インフルエンザだけでなく、
誤嚥性肺炎や全身の炎症性疾患の予防にもつながることがわかっています。

毎日の歯みがきと歯科医院での定期的なケアは、
お口の健康だけでなく、全身の健康を守る医療行為の一部です。


監修
日本大学歯学部 感染症免疫学講座
今井 健一 教授

参考文献
Abe S. et al. Archives of Gerontology and Geriatrics, 43:157–164, 2006
Kamio N. et al. Cellular and Molecular Life Sciences, 72:357–366, 2015
Kamio N. et al. Journal of Biological Chemistry, 301:108166, 2025

日本歯科医師会お口のなんでも相談


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